初めての沐浴はやっぱりママがやるんだろうな。退院したばかりで大変そうだけど大丈夫?でもパパがやるなんて無理でしょ。抱っこだって数えるぐらいしかしていないし。という人が多いと思います。
結論から言えば沐浴はパパこそやるべき事なのです。
なぜパパがやるべきなのか?
退院後のママはとても疲労困憊です。出産後は抵抗力や集中力も弱っていますし、何よりも疲れていて体力もありません。体も思うように動かないことが多いのです。
病院では赤ちゃんのお世話の仕方を教わったり、ミルクをあげるのに悪戦苦闘したりと大変な毎日を過ごしていましたしね。
なのに、パパから「退院したんじゃ家の事はお願いね。ママがいないあいだ洗濯とか大変だったんだから。」などと言われたらママはどう思うでしょうか?そのあとの夫婦関係を想像したら怖くなります。
我が家だったら修羅が降臨しますよ。
そうならないためにパパがいるのです。
子育て参加へのはじめの一歩
当たり前かもしれませんが、出産後ママは自然と子育てが始まります。でもパパはどうでしょうか?入院中に抱っこをした位ではありませんか?私はそうでした。
では、いつからパパの子育ては始まるのでしょうか?答えは簡単です。
待っていても始まる事はありません。代わりに始まるのはママからのプレッシャーです。ならば自ら子育て参加へのはじめの一歩を踏み出した方が絶対に良いです。
私が沐浴に用意したもの
沐浴をするためには、色々と必要なものがあります。今まで家にあったもので代用可能なものもありますが、必要だと思うものは早めに用意しておきましょう。
私が用意したものを必要だった順番に並べてみました。
- ベビーバス
ベビーバスは出来るだけ購入した方が良いです。中には洗面台で済ましてしまう方もおられるようですが、まだへその緒の状態が安定していない時期に洗面台で沐浴をするのは衛生的にあまりお勧めは出来ません。
私が選んだベビーバスは空気で膨らますタイプのものです。中身が空気なのでちょっと移動するときなど軽くて便利でした。ベビーバスもいろいろな種類がありますので、選ぶのも楽しいですよ。
- ベビーソープ
ベビーソープも買う必要があります。大人が普段使っているボディソープは、赤ちゃんの肌には刺激が強いので赤ちゃん専用のものを使いましょう。固形のものから泡状のものまでありますが、泡状のほうが便利です。
でも、両親が敏感肌などで赤ちゃんもその心配があるなら出来るだけ無添加の固形石けんを使ったほうが良いです。我が家では最初は泡状のものを使っていましたが、赤ちゃんの肌に問題が起きてからは固形石けんに変えました。今でも使っていますね。
- ガーゼ
赤ちゃんの顔や頭を洗うのに必要になるので用意しましょう。ガーゼは、赤ちゃんの口元が汚れたときや手が汚れたときなどに拭き取るなど、これからたくさん使う場面があるのでバスタオルと同じで多めに用意しておいた方が良いです。
我が家では何度も買い足していたら、常時70枚以上あるようになりました。少なくとも30枚はあった方が安心ですね。
- オムツ
オムツは絶対に必要になりますので、赤ちゃんを迎える前に用意しましょう。
このオムツを絶対に使うと決まっているなら別ですが、最初は病院で使っていたものを買っておいた方がお互いに慣れ始めているので戸惑わないで使えます。
- バスタオル
家にあるかとは思いますが、沐浴以外にもお昼寝中の赤ちゃんの下に敷いたり、上から掛けたりと赤ちゃんのお世話にとても使えるものなので、何枚か買い足しておいた方が良いでしょう。
私は10枚ぐらい買い足しました。しまう場所に余裕があるなら多めにあったほうが良いですね。
- 洗面器
家にある方が多いと思いますので、特に問題はないと思います。赤ちゃんの顔にかけるお湯をためるように使います。ベビーバスのお湯を使っても問題はないので、使うかどうかは人によりますが、私は赤ちゃんの顔に使うお湯は少しでもきれいな方が良いかと思い使っていました。
- ガーゼ大
沐浴中に赤ちゃんの体が冷えないよう、おなかに乗せるために使います。
初めてガーゼを買うときにセットで入っていたので使いましたが、普通のガーゼでも大丈夫でした。
- 湯温計
湯温設定ができる給湯器をお使いであれば、必要ありませんが、私は湯温を測って見たくて買いました。
我が家の場合
私の家では出産予定日の1ヶ月ほど前に、お医者様から「赤ちゃんが大きくなりすぎそうなので、入院して帝王切開で出産しましょう」と言われました。
これから赤ちゃん用品を妻と一緒に探そうと思っていた矢先だったので、家には私が先走って購入した離乳食用のすり鉢しかありませんでした。なので、赤ちゃん用品を一人で全部用意するのはなかなか大変でした。
そして、誰もいない家で沐浴のシュミレーションを何度も行いました。ベビーバス、バスタオル、ガーゼ、おむつ等の配置から部屋の温度設定、湯音の調節等を検討していると、どうしてもリビングから浴室の間の廊下が他よりも寒いことに気づきました。そこで閃いたのです。すべてリビングで行えば良いのではと。
思えばこの時点で失敗は決まっていたのでしょう。当時の自分に声を大にして言いたい。普通に浴室を使えと。
退院後、沐浴を始めるに際し万全を期するため補助要員として私の母を召喚し、ママには湯上りの水分補給を担当してもらうよう要請しました。
赤ちゃんもご機嫌な気がします。
いざ、沐浴。良い笑顔を見せてくれます。が、お湯の色がみるみる変わってきました。私の湯音設定が素晴らしかったのでしょう。赤ちゃんの身も心も緩みきってしまったのです。
まさにブンバボン。
すぐに赤ちゃんをベビーバスから抱き上げ、母に託してベビーバスを洗おうとしましたが、空気で膨らますソフト素材のベビーバスだったのでうまく持ち上がりません。下手したら部屋にぶちまけてしまいそうでした。
結局ママにも手伝ってもらい何とかなりましたが、初めての沐浴は散々な結果になりました。
初めての沐浴は難しい
私の場合は少々特殊なケースかもしれませんが、やはりパパが1人でやるのは大変だと思います。
だって抱っこぐらいしかしたことないんだもん、ムリだよー。ってなるのは当たり前です。私もベビーバスを必死に洗いながら思いました。
沐浴の手順とコツ
どんなことにもコツというものはあります。もちろん沐浴にだってありました。私が考える沐浴の手順とコツは以下のやり方です。
①赤ちゃんをお湯に入れる
まずは、赤ちゃんのお腹にガーゼ大、なければ普通サイズのガーゼをかけてから、左手は赤ちゃんの頭を、右手はお尻を支えながらゆっくりと足からお湯に入れます。
このときに左の手のひら全体で赤ちゃんの首から頭を支えてあげると、とても安定します。さらにいえば、親指と中指か薬指で赤ちゃんのお耳を閉じるようにふさいであげるとお湯が耳に入りづらくなります。
ベビーバスに赤ちゃんの体全体が入ったら、左手はそのままにお尻を支えていた右手は離しちゃいましょう。
②顔を洗う
右手が自由になったので、洗面器のお湯でぬらしたガーゼを使って顔を拭いてあげます。まずは目のまわりを拭き、あとは上からおでこ→ほっぺ→鼻→あごと拭いてあげましょう。
赤ちゃんの皮脂が多くなってきたらベビーソープを使うようになりますが、その時も順番は同じです。違う所はガーゼではなく手で直接やさしく洗ってあげることと、目の周りはできるだけベビーソープで洗わないようにすることです。
③頭を洗う
ベビーソープを使って大きな円を描くようにやさしく洗ってお湯ですすぎます。赤ちゃんは皮脂がたくさん出るのでしっかりと洗ってあげましょう。
④首とわきを洗う
首とわきは、しわが多く汗やミルクの履き戻しなどの汚れが付きやすいところなので、しわの間までベビーソープを使ってしっかりと念入りに洗ってあげましょう。
⑤おなか、うで、て、あしを洗う
おなかをやさしく洗った後は、うでとてを洗います。うでには赤ちゃん特有のしわがあるのでしっかりと洗ってあげましょう。赤ちゃんは手をぎゅっと握っていることがあるのでそんな時はベビーソープを付けた指を握らせてお湯の中で洗い流してあげるときれいになります。
あしもうでと同じように洗ってあげましょう。
⑥せなかを洗う
せなかを洗うには赤ちゃんの姿勢を変えなくてはなりません。これはコツもありますが慣れが一番大事かもしれません。
赤ちゃんの頭を支えている左手はそのままに、右手を赤ちゃんの左わきの下に入れてしっかりと支えます。→そのまま自分の右手首に赤ちゃんのあごをのせるようにしてせなかが見えるようにします。→右手首とひじの間を赤ちゃんの胸のあたりに当てて赤ちゃんを支えるようにします。→完成
このとき赤ちゃんはうつぶせの姿勢になっているので顔が見えません。間違ってお湯に顔がついてしまうとほぼ泣き出しますので注意が必要です。
うつぶせの姿勢が出来たら赤ちゃんも姿勢が変わってドキドキしていますので背中をやさしくさするように洗ってあげましょう。
⑦おしりを洗う
最後におしりと足のつけねをやさしく洗ってあげたら洗面器に入れていたきれいなお湯ですすいであげましょう。
沐浴Q&A
それでも沐浴はパパがやるべき
初めての沐浴は上手くできなくて当たり前なんです。徐々に慣れていけば大丈夫。
私も最初は散々でしたが、気づけば1度もママに沐浴を代わってもらうことなくやり遂げました。なぜ最後までやり遂げられたのか?それはある事に気づいたからです。
沐浴も出来ないとか言っているパパに、これからの子育てに参加する権利は与えられないのではないかと気づいてしまったのです。
そうなると、子育ても出来ず、ママからは文句を言われ、ただ遠くから赤ちゃんを眺めるだけの生活になる恐れが出てきます。そんなのは嫌ですよね。
だからこの沐浴はパパの子育てへの初めの一歩としてやるべきなんです。1ヶ月やり遂げれば、赤ちゃんと一緒にお風呂に入れるというビッグイベントが待っていますよ。
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